テレピデミク国際展(2003-2004): 2004年4月アーカイブ

「インディペンデントなアーティストのネットワーク」瀧健太郎

[アーティスト間のネットワーク作りから]

 アクティヴなビデオ作家を紹介する「テレピデミク!」展の海外巡回展を2003年から2004年にかけて行った。 もともとこのビデオアート展はVCTokyoが2002年に催した「香港ビデオアート特集」と「日欧新世代ビデオアート交流展」にてEU、アジアの各国にビデオ作品の出品の打診をしたことにはじまっている。

「インディペンデントなアーティストのネットワーク」瀧健太郎[その2]

[ネットワークを通じて]

 各グループとのコラボレーションはEメールなどのやりとりを中心に、往々にして円滑にゆき、話し合いの結果それぞれの都市で少しずつ内容の違うイベントを行うことができた。ジャカルタでは、ビデオアート自体がまだそれほど浸透していない表現方法であることもあり、個々の作品の技術的なことへの関心を感じ、また彼らは都市のイメージに非常に興味があるようだった。

「インディペンデントなアーティストのネットワーク」瀧健太郎[その3]

 [アーティスト達に逢う -3-]

 ベルリンのB-BOOKSでは、ニコラス・ジーペンとタラ・ヘルプストに再会し、彼らの制作活動について詳しく聞くことができた。上映プログラムでも紹介した「MOI Je Suis MOIS de MAI!(私は五月の月に属す)」は、彼らのコラボレーターであるアーティスト、映像作家、ミュージシャン、批評家など約40人を一日ベルリンに呼んで、 60年代や70年代の政治の問題などをテーマにアクションを起こすというプロジェクトである。

「インディペンデントなアーティストのネットワーク」瀧健太郎[その4]

[アーティスト達に逢う -4-]

 マルク・プラスがパリのギャラリー3015で行った個展「LAZY LINE」では、ビデオやスライド、コンピュータ、インターネットを複雑に多用したインスタレーションを展示していた。マルクはそれらの機材を通して出来上がってくる映像そのものより、プロセスが一つの重要な点であると語った。