ビデオアートセンター東京: 2005年3月アーカイブ

松本俊夫 時代の碑から構造の問題へ<その2>

映像作家 松本俊夫 時代の碑から構造の問題へ
その2
matsumoto050830-e.jpg「コネクション」(1981)  

未公開作品「Hands」 (1977) 、「Double」 (1977) をバックグラウンドで上映したのち、後半には「コネクション」 (1981) 、「リレーション 関係」 (1982 年 ) 、「シフト 断層」 (1982) が上映されました。 後半は会場の観客からの質疑が行われました。

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音と映像のコラボレーションについて

質問:一柳慧さんや稲垣洋祐さんなどが音を担当されていますが、作品に音をつける際にどういう意識を持っていらっしゃいますか?またはコラボレートする音楽家に一任されるのでしょうか?

松本:もちろんいろいろ話をします。作品がどういう世界を狙っているか、その意図とそれを作品として構築してゆく上でのポイントがありますが、そのあたりを際立たせるために全体というのが組み合わされているわけです。といってもやはりそれを一つにするに当たって対立させたり、融合させたりというのか、そういう関係なので、音と映像、聴覚と視覚の関係というのは、作品によっては、かなりぶつかり合うようにしようとか、あるいは溶け合うようにしようとか、あるいは構造的にここまではこう、といったことが大きく打ち合わせられます。

 撮影の場合もそうですが、映像のコラボレーションというのは、作品を積み重ねる中でお互いがだんだん分かってくるというか、自分の作品以外のことでも、いろいろな考え方や趣味の交流があるし、そんなことを含めつーかーになってゆくのですね。それと信用しあうところと、だからこそ分かり合う範囲内のことだけをやるわけにもいかない、相手にハッとさせるような何かをぶちかましてやろう、ということも出てくるわけです。言ってみれば刺激的なインタラクションが起きるわけで、その楽しみで創っているわけです。



松本俊夫 時代の碑から構造の問題へ

映像作家 松本俊夫 時代の碑から構造の問題へ
聞き手 瀬島久美子
企画・構成 戸田久美子・瀧健太郎
  matsumoto050830-a.jpg

2005年3月にファイドロス・カフェにてビデオアート・ショーイングのイベントとして日本の実験映像の草分けである松本俊夫氏の特集を行いました。今回は68年から80年代にいたるまでの松本氏の作品の上映と、キュレーターの瀬島久美子さんとの対談と行い、その様子の一部を掲載致します。前半はフィルム作品「つぶれかかった右眼のために」(1968)、「色即是空」(1975)、「アートマン」(1975)、「エニグマ」(1978)が上映され、後半は80年代以降のビデオアート作品が紹介されました。以下は前半終了後の対談です。

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時代の記念碑としての作品を!

瀬島:初期作品である 1968 年作の「つぶれかかった右眼のために」、この作品は様々な意味でこの時代を反映していると思われます。この作品についてお話いただけますでしょうか。

松本:そうですね、このときはやはり時代が変化しているわけです。今流に言えば、パラダイム・チェンジが急降しており、矛盾がいっぱいいろんな形で現れてきて。「この 68年という時代はきっと将来一つの大きな変わり目の記念碑的な年になるに違いない」と思って、とにかく時代を何かの形で表現しておこうと、記録しておこうと思いました。
 ところが映画・映像っていうのは縦軸に、線的に表現するメディアじゃないですか。やっぱりそれでは、どうも表現しきれないという感じがしました。いろんな物が混沌として渦を巻き、お互いに関連しあったり、あるいは無関係に対立しあったりというような、輻輳的、流動的そして多元的イメージといったある状態の中に翻弄されているような体験、その体感みたいなもの、そういうものを表現したかったのです。

「ソーシャル・マトリクス/ペーター・ヴァイベル回顧展を見て」瀧健太郎

「警察署」の看板の下に立つ男の写真。彼が手にしている紙に「は、嘘をつく」。

 写真の中でメッセージを持つ自身を撮影するというシンプルな手法で、権力を諧謔する作者のペーター・ヴァイベルは、60年代の半ばから言葉を使ったパフォーマンス、拡張映画、ハプニング、コンセプトアートや状況表現、閉回路のビデオ・インスタレーション、そしてコンピューターを使った作品を徹底した批判的な立場から表現し続けている。

「ソーシャル・マトリクス/ペーター・ヴァイベル回顧展を見て」瀧健太郎<その2>

 ところで、彼はロックバンドを組織し、政治的なメッセージを音楽で行っている。「Hotel Morphila Orchester」と名づけられたそのバンドでは、ヴァイベルはヴォーカルを担当し、歌とマイクを頭で叩くパフォーマンスなどを行っている。また80年代にはコンピューターを使用した、デジタル・ビデオからメディアアート領域と呼ぶべき一連の実験を行っている。 最後のセクション「若き俳優としての作家ポートレート」では、若きヴァイベルが劇映画で俳優を演じている。

VIDEO TRACKING vct chronicle 02-09:

VCT Media Design:

Undefined Boundary Project 不定義な境界プロジェクト:

ブラジルビデオアート カルロ・サンソーロCarlo Sansolo exhibition:

V-LOUNGE | カナダ・ビデオアートチャンネルvol.1-3:

エロディ・ポン Elodie Pong - ペリフェラル・エリア Peripheral Area

:::TELEPIDEMIC:::

AVICON 2003

Maurice Lemaitre

inVex Intercultural Videoart Exhibition 2002